宮城県耳鼻咽喉科医会からのお知らせ

2013年のスギ花粉症の対策

1月11日の東照宮の杉木立、花芽の色が茶色く目立つようになってきました昨年のスギ花粉の飛散量は宮城県では少量でした。
今年は全国的に飛散量が多いと予想され、県内でも中等量からやや多い見込みです。昨年症状が軽かった方も今年は要注意ですので、いつも通り初期療法、セルフケア、こまめな花粉情報のキャッチなど充分な対策をとりましょう。飛散開始は、今のところ平年並みの寒さですので、2月末か3月初め頃となるでしょう。飛散が始まりクリニックが混む前にお薬を処方してもらい、服薬開始時期は主治医の指示に従うと良いでしょう。
メディア等でスギ花粉症の免疫舌下療法を取り上げられることも多いですが、免疫療法は効果や副作用の面から、スギ花粉のシーズン終了後からの開始をおすすめします。詳しくはかかりつけの耳鼻科医を受診し、相談してください。

スギ花粉症の基礎知識
     
  • スギ花粉の吸収を原因とする季節性のアレルギー性鼻炎です。
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  • 戦後、建材・治水を目的に全国に植林されたスギ林が成熟し、毎年大量の花粉を 飛散するため患者数が急激に増加してきました。
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  • 自然寛解が少なく患者数が年々累積され、現在では有病率15%程度と推定されていて、さらに増加傾向にあります。
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  • 主な症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみです。
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  • 年齢層別では中年層で有病率33~39%と高いですが、近年は高齢者の新規発症や、逆に発症の低年齢化が注目されています。

 文章・写真 中林耳鼻咽喉科 中林成一郎先生