宮城県耳鼻咽喉科医会


令和2年~3年度の医会活動に向けて

 宮城県耳鼻咽喉科医会は、令和2年1月に役員改選の選挙を行い、私が会長として令和2~3年度の舵取りをすることになりました。その結果をうけ、2~3月にかけて新執行部や新医会会務分担の人事を新幹事の意見をうかがいながら決定し、4月の新年度を迎える準備を整えておりました。

 そんな中、昨年12月に中国の武漢から端を発した新型コロナウイルス感染症が想像を絶する勢いで日本を含めた東アジアから全世界に感染が拡大しました。その影響を受けて宮城県耳鼻科医会は残念ながら3月の総会・耳の日のイベントを中止し、医会講習会・夏季セミナー・聴力検査講習会、更には学校健診も延期もしくは中止せざるを得ない状況となっています。現在は、執行部会や幹事会、その他全ての会議がウェブ上でのリモート会議となっています。

 従いまして当医会としての例年通りの活動やスケジュールを行う事ができず、かわって新型コロナウイルス感染症対策に関する協議・話し合いが令和2年度の最初の医会の仕事となっています。

 一方、患者様におかれましては、まだ正しいかどうか検証されていない新型コロナウイルスに関する色々な情報に囲まれ、加えてマスコミの報道により、過度な恐怖を煽り立てられている方もおられるかとおもいます。その表れが病院や診療所への受診控えとなっているかもしれません。この事は当然の結果であるし正しい選択かもしれませんが、全ての情報が正しいものではない事を知って頂いた上で、感染状況を見ながら受診されるのが得策であると考えます。

 宮城県耳鼻科医会は、当医会所属の耳鼻咽喉科医たちに、正しい根拠を持った新型コロナウィルス禍のもとでの外来診療のあり方、院内感染防止対策等について推奨し通知いたしております。そうすることにより、上気道感染の専門である我々耳鼻咽喉科専門医は新型コロナウイルスに対する万全の防護策・患者対策を充分に配慮しながら、外来診療ならびに手術を行っております。この状況下で耳鼻咽喉科の病気をもたれる患者様が安心して耳鼻咽喉科の治療を受けられるよう、我々耳鼻咽喉科医は日々努力を続けて行きます。

 このウィルスに対する特効薬・ワクチンが切望され、それを確立すべく世界中が頑張っていますが、それが叶うまでには、まだまだ時間がかかると考えられます。
 それまでは我々耳鼻咽喉科医そして患者様も誤った情報に惑わされずに、より正しい受診行動と予防策をとることが、この難関を乗り切る早道であるし、一日でも早く正常な状況に戻れることを祈るばかりです。

 最後になりますが、従来からあった日本耳鼻咽喉科学会に加え、本年4月に日本臨床耳鼻咽喉科医会が設立されたことをご報告します。この会の設立により患者様を実際に診療する地域医療のますますの充実を図ってまいります。

令和2年7月吉日
宮城県耳鼻咽喉科医会会長 稲村直樹